川や海の近くに住んでいると自然と魚釣りに興味を持ち、それを趣味にしている人が多いと思います。
そんな魚釣りが好きな人におすすめの小説がある。
「ひなた弁当」という小説です。
あるサラリーマンがリストラされてしまう物語です。
魚釣り関係ないじゃんと思われた方もいるかもしれません。
このサラリーマンはリストラされた後、無料で手に入れることのできる、身近な自然に存在する食べ物に関心を寄せることになります。
どんぐりや、野草などから始まり、川魚へと興味が移っていくのでした。
著者は釣りの知識が豊富で、どのような道具でどのように釣るかなど、事細かく書かれています。
オイカワ、ふな、ブルーギル、うなぎ、筋エビ、など沢山の魚が登場します。
あまり釣りに馴染みがない人でも、わかりやすく書かれていて、この本を読むとある程度の釣りの知識が身に付きます。
家族を養う一家の主人が、リストラされてしまった時の心理描写や、家族への嘘が増えていくところがとてもリアルで面白い作品です。
この小説は社会の嫌な場面が描かれている。そんな辛い中で頑張っている主人公にはとても励まされました。
釣りブログを読んでいる感じで面白いので、釣り好きな人はぜひ時間があれば読んでみてください。