2回目の目覚ましの音で目覚めた私は、その日行かなくてはならない場所があった。
初めて行く場所で、家からも少し距離があった。
時間がギリギリだった為、鞄を持って急いで家を出る。
ある駅で電車から降りた私は、目的地まで歩いていた。
思ったよりも時間に余裕ができ、早く着くのもあれなので、ゆっくり歩いていた。
そんな時、昨日しっかり充電したはずのスマホが、充電器との接触不良があったのか、充電されていなかったことに気づいた。
Googleマップを見て歩いていたので、途中でスマホの電源が切れては困る。
ただ今にも充電は切れそうだった。
充電が切れても歩いている人に道を尋ねればいいとも思ったが、私の向かっている場所は有名な場所ではなかったため、人に尋ねたところで誰も知るはずがなかった。
少し焦り出した頃、コンビニを見つけた私は、そこでモバイルバッテリーを買ってスマホを充電することにした。
これで大丈夫。
少しホッとしていたが、時間に遅れそう。
そのため少し走る。あと少し。
時間には遅れていたが太陽の暖かさが心地よかった。
あと少しで目的地に着けると思っていた。
けれどその日、私はそこに行くことを断念し、家に帰ることにした。
…
人生何が起きるのか本当に分からないものだと感じた日でした。