Romi diary

日常の些細な出来事や最近読んだ本などについて書いています。読む人は殆どいないので好きなことをのびのびとかけています。

モヤモヤ

私はあの人のことが嫌いだ、綺麗な肌、丁寧に巻かれた髪、形の整った鼻と口。そのどれもが私にくっきりとトラウマとして刻み込まれていた。

 

彼女がこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。その光景がスローモーションの様に見えた。その人は私のことを見向きもせずにそっと私の横を通り過ぎていった。


少しほっとした私はその人を自分の頭から追い出すために他のことを考えようとする。ただその作業はとても困難であった、困難だからこそトラウマなのだ。こういう時はイヤホンをつけて音楽を聴きながら頭の中で歌うことにしている。この方法が最も私のトラウマ対策の中では優れていた。右か左か確認してBluetoothのイヤホンを耳に押し込む。

程なくして誰かが私の肩を叩いた。


急なことで少し驚きすぎてしまった。振り向くとそこには笑った顔でこちらを向く友達のM君がいた。
なんだよ脅かすなよ。
ごめん、脅かすつもりはなかったんだ。
私は彼が来てくれたことに少しほっとした。彼には私の身に起きた出来事を話していた。
彼女がお前が言ってた人か?
そうだけど、あんまジロジロ見るなよ。ますます厄介なことになるから。
まあこれ以上の厄介はごめんだよな笑

 


私はある人と揉めていた。揉めていたというよりもほとんど一方的に責め立てられる立場にあった。ただ私はそのことに関して何も悪くなかった。
私はその事で少し疲れていたし、この先もこんなことが続くのかと思うと胸が締め付けられるような感じがした。

ただ、その問題に関しては彼女もまた何も悪くはなかった。誰にあたっていいのかわからずモヤモヤしていたのだと思う。
しばらくして私と彼女は普通に話せる仲に戻っていた。決して後にも先にも彼女とはカップルという関係ではない。そこのところは間違えないでほしい。

世の中はモヤモヤで溢れている。その一つが私たちを包み込み抜け出せなくさせていた。だが今そのモヤモヤは他の人たちのところに行ったようだった。

 

もしかしたそらのモヤモヤはあなたのところに行ったのかも知れない。

私と彼女の間に何があったのかわからないままのあなたは、今とてもモヤモヤしているのではないでしょうか。