Romi diary

日常の些細な出来事や最近読んだ本などについて書いています。読む人は殆どいないので好きなことをのびのびとかけています。

独身だって魅力的

溢したコーヒーを拭いている時に、ふと昔の事を思い出した。

 

箱に詰められた、不思議な形をした野菜や果物。真っ赤なドラゴンの卵のようなフルーツもあれば、バナナみたいな真っ黄色の野菜など、普段見かけない物が沢山詰め込まれていた。

 

毎年私を楽しませようと、工夫して面白いものを送ってくれていた。

 

会うたびに抱きついてきて、ジョリジョリした顎鬚を私に擦り付けてくる。

まだ子供なのに、肩揉んでなんてお願いしたりもした。

 

もうほんとに小さい頃だったから、彼の言葉は私の中には残っていないけれど、優しくしていただいたことだけは、いつまでも私の中に残っている。

 

そんな彼に、何もしてあげられなかったことがずっと心残り。