Romi diary

日常の些細な出来事や最近読んだ本などについて書いています。読む人は殆どいないので好きなことをのびのびとかけています。

本当の愛とは何か

彼は幼馴染の女の子に恋をしていた。田舎で暮らす若い彼にはまだ狭い世界しか分からなかった。

二人は程なくして付き合うようになった。二人でカラオケに行ったり、誰もいない海辺で手を繋ぎながら歩いたりした。彼は幸せだった。これが愛なのかとしみじみ感じていた。

 

時は流れ、彼は都会の大学に進学することになった。そして入学して間も無く、彼は自分の彼女よりも可愛く性格の良い女の子と出会う。彼は2度目の恋をする。前に付き合っていた彼女への気持ちは冷め、今は新しく大学で出会った女の子に夢中である。ああこれが本当の愛なのだと彼は感じた。

 

 

大学を卒業した彼は社会人となりせっせと働いていた。仕事には未だ慣れず、些細な失敗で怒られることが多々あった。

そんな中、友達に誘われて合コンに行くことになった。今の彼には大学の時から付き合っている彼女がいた。そのため彼女には内緒で合コンにいくことにした。

 

そして合コンで、その後恋に落ちる女性と出会うことになる。その人は今の彼女よりも可愛いくて性格も良かった。彼は再びこれが本当の愛なのだと感じた。

 

お終い。

 

 

 

 

 

愛とはなんなのか

 

彼はいつになったら本当の愛を知ることができるのだろうか。

見た目が良くて自分の性格に合った人を好きになるのはごく普通のことのように思う。スマホの新機種を待つ人のように、今のものよりも良いものを探そうとする。その行為は終わりのない事のように見える。そして彼が愛を感じるには必ずしも今の彼女である必要がないことに、私は切なさを感じた。愛とはそんな切ないものなのだと私は考えたくなかった。

 

私たちが本当の愛を見つけるためにはどうしたら良いのか。私には分からない。

 

 

愛とは花を摘んで部屋に飾る事ではなく、花を育てることであると教えてもらったことがある。

もし他の場所にその花よりも美しい花を見つけてしまった場合、私たちが育てようとしていた花はもう育てる理由がなくなってしまうのだろうか?