見かけ上、あるいは物理的には細くて切れやすい糸があるとする。
その細さゆえ私達は切れないように大切にする気持ちが芽生える。
見た目は細くて切れやすそうだけれど、そこに念や情など見えない繊維も含まる。だから実際は太くて丈夫な糸なのかもしれない。
仮にその糸が切れたとしても、糸だからもう一度結ぶことができる。
違う太さの糸を結ぶと、張力のバランスが悪くなるけれど。
切れた糸はあくまで同じ糸であり、太さも同じ、修復もその分しやすい。
切れることによって、本当に切れてしまうことを知ることも、太い糸を作る上では欠かせないことなのかもしれない。