少し古い本になるのだが吉本ばななさんのキッチンという本を読了した。
この本は自分にとって大切な人との別れを題材に書かれている。
家族との別れ、自分を大切にしてくれた人との別れ、恋人との別れ、どれをとっても私たちにはとてつもなく重くのしかかってくる。
大切なひとがなくなった後の孤独感や放心状態にいかに向き合っていくことが正解なのか、私はこの本を読み終わった後もわからなかった。どうしていいのかわからず、どうすることもできずただ泣くことしかできないそんな時間がこの本では多く描かれている。そういった孤独の中にいるとき助けてくれる人がいなければ人は誤ったことをしてしまうかもしれない。楽しかった日常が真っ暗な闇の中に包まれていくことに太刀打ちできず、もがき続けることしか私たちにはできないのかな。