朝の私

久々に入れた紅茶の渋味が脳を刺激して、ようやく少しだけ目が覚めた頃、ベットに置かれた抱き枕を眺め、また寝たいと感じている。

 

窓を開けて外の空気を家の中の腐った空気と入れ替える。

そうすることでもう一段眠気が覚める。

 

けれど相変わらずベットに置いてある抱き枕が私をずっと呼んでいる気がしてならない。

打つてがなくなった。元から手数少ないけど。

 

ライターでベットごと燃やして、その火で焼き芋を作って朝ごはんにするのもいいかも。

そうすればもう抱き枕の存在は無となり、気を引かれることもなくなる。

 

 

そんなこと考えながらお線香に火をつけて眺めている。

 

お線香の香りが部屋に充満した頃ようやく完全に眠気から解放された。