Romi diary

日常の些細な出来事や最近読んだ本などについて書いています。読む人は殆どいないので好きなことをのびのびとかけています。

珍しいものは、なかなか見つからない

「これ何ていう種類ですかね?」

 

何の面識もない人にそう聞かれた。

「何ですかね、蛇には詳しくなくて。」

私はそう言いながら、蛇にしかできないあのニョロニョロとした動きをジーッと観察していた。

パッと答えられたらカッコよかっただろうな…

 

 

子連れのお母さんは、私の何を見て、蛇に詳しそうと思ったのだろうか。

 

いや、ただ自分の中に生じた疑問をどうにかしたかっただけだろう。

 

 

「足元悪いんで気をつけてくださいね」

そう気を遣われながら、私は軽くお辞儀をし、川辺を離れた。

 

 

 

世界最小の蛇は10センチ。そんなことをどこかで聞いたことがあった。

ミミズのような蛇。

きっとさっき見た蛇よりも見つけるのは難しいのだろう。

 

そんなことを考えながら歩いていると、

まさに10センチくらいのニョロニョロしたものが目下で動いていた。

 

え、

 

あ、なんだミミズか…

 

 

そんなに簡単に見つかってしまったら、わざわざ10センチでいる必要もないか。

 

カラスがどこかで鳴いて、日が暮れようとしていた。